ヨコオが中国での車載通信機器事業拡大に向け大連に販売拠点設立

2012年8月21日 11:00

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 ヨコオが、中国の大連市に販売事務所を設置したと発表。2008年以降急速な成長を遂げている世界最大の自動車市場である中国市場において、車載通信機器事業の拡大を目指し8月から営業活動を開始している。

 中国自動車市場は3年連続で生産台数が世界第1位となり、2012年以後についても2000万台を超える勢いとなっており、伸び率は10%前後の安定成長が見込まれているという。こうした中国自動車市場に対してヨコオは、現地法人「東莞友華通信配件有限公司」により急速な拡大に対応してきたものの、さらなるビジネスチャンスを獲得するために新たな販売拠点の設立を決定したとのこと。新設した大連拠点は、友華通信の販売事務所として設立。華北・東北地区の各車載機器メーカーを中心に製品を提案し、中国自動車市場において、2015年には年間50億円の販売を目指すという。

 日中国交正常化40周年を記念して2012年を「日中国民交流友好年」とし、「新たな出会い、心の絆」というキャッチフレーズの下、官民挙げての記念事業を実施しているものの、8月15日以降、中国国内で活発化している反日活動。19日には一部が暴徒化し、路上の日本車数十台を破壊、日本料理店の窓ガラスが割られたと報じられるなど、中国各地で過激な抗議活動が行われている。こうした環境下での中国における事業拡大は功を奏するのであろうか。今後の動向に注目が集まるところであろう。

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事