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男性用避妊薬につながる候補物質発見「JQ1」
記事提供元:スラド
ある Anonymous Coward 曰く、
がん治療のために作られた化合物が意外な副作用を持つことが分かった。米ダナ・ファーバーがん研究所やベイラー医科大などの研究チームが、がん治療のために作られた化合物を男性が服用すると女性の妊娠の確率を大きく下げることができると発表した。男性用の避妊薬の開発につながるのではと注目を集めている。記事によれば、がんの治療のために作られた「JQ1」という化合物に精子を作る力を抑制する作用があることが発見されたという (時事ドットコムの記事、NHK ニュースの記事、doi:10.1016/j.cell.2012.06.045 より) 。
試しにオスのマウスに注射してその効果や影響を観察したところ、精子の数が大きく減ったほか、精子が出来たとしても運動能力が低く、相手のメスのマウスが妊娠しないことが判明したという。また、毎日、腹腔内に投与しても、性腺刺激ホルモンや男性ホルモン (テストステロン) の血中濃度に影響はほぼなかったとしている。マウスに副作用などの影響はなく、化合物を与えるのをやめたおよそ 1 か月半後には精子の数や運動能力も元に戻ったとしている。
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