東洋ゴム、2013年秋に兵庫県川西市に新研究開発拠点を開設

2012年8月10日 12:34

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 東洋ゴム工業は10日、研究開発センター(大阪府茨木市)を移転し、2013年11月をめどに新たな研究開発拠点を開設すると発表した。移転先はベーリンガーインゲルハイムジャパングループが所有していた旧本社・研究開発施設(兵庫県川西市)であり、これを今年5月に東洋ゴムが取得した。

 東洋ゴムは、研究開発センターで、コア事業であるタイヤの素材を中心に多岐にわたる先端の各種基礎研究を行っている。今回の移転・新拠点開設は、今後未来志向にたった新素材・新技術の創出、基盤技術の強化を図るとともに、新規事業の創出を見据え、さらに充実した研究・実験環境の整備に着手するもの。また、その一環として、タイヤ技術センター(兵庫県伊丹市)にあるタイヤ生産技術部門の一部も同拠点に移転、集約する。

 新研究開発拠点では、最新の基礎研究を追求する機能と高度な生産技術を研究する機能を集積し、事業を支える研究開発基盤の強化に取り組んでいく。本社(大阪市)、タイヤ技術センター、新研究開発拠点で「関西を地盤にした緊密な連携」を実現することにより、新商品創出力のさらなる向上とスピードアップを図る事業経営体制を一層強固にしていく。

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