【銘柄診断】東芝はNAND型フラッシュメモリの低迷は織込む、社会インフラの好調を評価

2012年8月8日 16:39

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  東芝 <6502> はNAND型フラッシュメモリの市況低落が指摘されて久しい。7月31日に発表された今2013年3月期の第1四半期決算でもスマートフォンやタブレット端末など高機能型の携帯情報端末向けの需要は堅調だが、PCやテレビなど民生向けの需要が軟調で、価格は下落傾向が続いている。

  しかし、第1四半期の営業利益は114億円と前年同期比2.8倍の大幅増益を達成した。火力・水力発電システムが好調に推移。加えて、医用システムも順調に成長が続くなど社会インフラ部門の好調がカバーしている。

  また、7月24日からNAND型フラッシュメモリの生産拠点である四日市工場で生産量を3割削減しているが、これは先行きの需給好転につながり、クリスマス商戦へ向けての市況上昇につながる可能性も指摘されている。

  今2013年3月期の営業利益も3000億円(前期比45%増)と、1990年3月期のピーク利益3159億円に接近する。株価はNAND型フラッシュメモリの低迷という、暗の部分を重点的に織込んできただけに、本格見直し相場が訪れてもおかしくない状況だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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