三菱自、ガリバーとEV販売で業務提携 「i-MiEV」などを紹介販売

2012年8月2日 12:45

印刷

 三菱自動車工業と中古車買い取り大手のガリバーインターナショナルは2日、電気自動車(EV)販売で業務提携し、ガリバーの東京都・神奈川県の10店舗にて、三菱自動車の電気自動車「i-MiEV」と「MINICAB-MiEV」の紹介販売を、8月4日から10月31日の期間にて行うと発表した。また、今後取り扱い店舗の拡大についても検討していく予定。なお、今回の提携は、EV販売に関する国内初の自動車メーカーと中古車販売企業による提携となる。

 ガリバーは1994年の創業以来、中古車の買取事業を中核に位置づけ、本部一括査定をすることで査定価格にバラつきをなくし、全国一律価格での買い取りに注力してきた。近年では小売事業を強化し、ユーザーが中古車を安心して購入できるよう、保証の拡充など品質向上に取り組んできた。また、EVなどのエコカーの登場による市場の変化を想定し、新車・中古車に限らずユーザーがあらゆる選択肢の中から車選びを行うことができるよう品揃えを拡充し、大型展示場など小売事業に特化したチャネル展開も推進している。

 三菱自動車は、EVの認知拡大、販売促進のため、家電量販店、TV通販など、系列販売会社以外でのEVの取り扱いに関する業務提携を行っている。一方で、中古車販売事業店との提携は今回が初めてとなるが、年間60万人以上に及ぶ乗り換えユーザーとの接点があるガリバーとの協業を通じ、より幅広いユーザーにEVの理解促進を図っていく。

関連記事