関連記事
アメリカ、国立点火施設で 500 TW のレーザー出力に成功
ある Anonymous Coward 曰く、
米国のローレンス・リバモア国立研究所は、国立点火施設 (NIF) がレーザ—光線 192 本を放射する実験に成功したと発表した。5 日に行われた実験でのレーザー放射時間はわずか 230 億分の 1 秒で米国全土の消費電力量の 1000 倍以上に相当する500 TW (1.85 MJ) のエネルギーが費やされた (The Independent の記事、サーチナの記事より) 。
レーザー核融合炉は、燃料となる重水素と三重水素を超高温、高密度に圧縮された状態にし「点火」する必要がある。点火方式には「中心点火」や国内で主流の「高速点火」などがあるが、今回実現したのは比較的新しい技術である「衝撃点火」方式によるもの (参考: 大阪大学レーザーエネルギー学研究センターの資料) 。この方式は外部から別の燃料小片を超高速で激突させ、その衝撃で点火を起こすもの。
マサチューセッツ工科大学の科学者は「実験の成功に興奮している。以前なら、こんなことは太陽や惑星の中心部でしか起こり得なかったことだ」とのこと。
phason 氏の注釈コメントに感謝。
スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | テクノロジー | 電力 | サイエンス
関連ストーリー:
米陸軍、新型プラズマ兵器の開発に成功 2012年07月02日
地球に近づく小惑星は宇宙戦艦のレーザー砲で対処せよ 2012年06月26日
「レーザー核融合」、毎秒1回の100連続反応に成功 2012年04月11日
MIT の研究者が本家 /. で核融合発電について質問を受付中 2012年03月26日
「常温核融合」は世紀の大発見?それともトンデモ科学? 2008年06月25日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク