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もしもオリンピックでドーピングが禁止されていなかったら
taraiok 曰く、 7月27日のロンドンオリンピック開幕を前に、ドーピングなどによる選手のパフォーマンス向上に関する研究データをまとめた記事をNatureが掲載している(Natureの記事、本家/.)。
もっともよく知られているドーピング薬物の1つ、ステロイド(アナボリックステロイド)は体内で男性ホルモンと同様に作用し、筋力を増強させる働きを持つ。ステロイドの投与とトレーニングの組み合わせにより、男子選手では38%の筋力増加、女子ではさらに大きくなる可能性があるという。同様に筋力を増強させる働きで知られるヒト成長ホルモンを使用した場合、スプリント能力が4%向上するという研究結果がある。一方、持久力を高めるドーピングとしては成分輸血やエリスロポエチンの投与による赤血球の増加が知られる。赤血球を増加させることにより、持久力が34%向上したという研究結果や、ランニングマシンで8km走った時の記録が44秒短縮したといった研究結果があるそうだ。
このほか、記事ではサプリメントなどから摂取可能なドーピングで禁止されていない成分による選手のパフォーマンス向上や、遺伝子ドーピング、手術による肉体改造などについてもとりあげている。
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