[仕事術]マルチタスキングと若者の運転―だれにでもあてはまる教訓

2012年7月19日 23:27

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ご存じのように、運転中あなたのそばを走っている車の運転手が運転しながら何か他のこともしていると、とても危険です。それでもやはり、同じようなこと(携帯でメールをする、何かを食べる、電話で話す、CDを入れ替える、料金所で使う小銭を探す)をしている方もいるのではないでしょうか。

ご存じのように、運転中あなたのそばを走っている車の運転手が運転しながら何か他のこともしていると、とても危険です。それでもやはり、同じようなこと(携帯でメールをする、何かを食べる、電話で話す、CDを入れ替える、料金所で使う小銭を探す)をしている方もいるのではないでしょうか。[写真拡大]

 ご存じのように、運転中あなたのそばを走っている車の運転手が運転しながら何か他のこともしていると、とても危険です。それでもやはり、同じようなこと(携帯でメールをする、何かを食べる、電話で話す、CDを入れ替える、料金所で使う小銭を探す)をしている方もいるのではないでしょうか。

 どのぐらいうまくマルチタスク(複数のことを同時にすること)ができると考えているかに関わらず、現実には、人はマルチタスクができません。まったく不可能なのです。

 複数のことを同時にすると、よりたくさんのことが成し遂げられるのではなく、次の作業に移るたびに脳が新しい対象に焦点を切り替えるのに時間がかかるため、いずれのことも100%の成果をだすことができないという結果に終わります。

 これが職場にいるときだったら生産性の向上の妨げになって望ましくありませんが、路上では身体的な危険も伴います。

 ここで、Allstate Insurance(オールステート保険会社)とヒューストン独立学区(HISD)によって実施された車を運転する学生向けのプログラムをご紹介しましょう。

 この実験では、まず、学生たちは気が散る物が取り除かれた状態でコースを運転します。その次に、携帯でメールをしたり、小銭を探したり、手を使ってラジオ局を選定したり、さらにはうるさいほど声の大きい乗客を乗せたりするなど、注意が散漫になるさまざまなことをしながら、再び運転します。

 プログラム終了後には、学生たちは、注意が逸れたら何が起こるか、認識を新たにしたようです。障害物コースを運転することで、マルチタスクをすることの危険性をじかに体験したのです。

・米国運輸省道路安全交通局(National Highway Traffic Safety Administration)によると、自動車事故は十代の若者たちが事故死する主な原因で、年間5千人が亡くなっています。
・米バージニア工科大交通運輸研究所(Virginia Tech Transportation Institute)が発表したところによると、(年齢に関わらず)運転中に携帯メールを操作することで衝突事故の危険性が23倍に上がりました。

 車を運転する年齢の子供がいる親は安全な駐車場でこういった体験をさせてみるべきです。それから場所を変えて子供に同じことをさせて、そのあと自分でも同じことをしてみてください。

 もっと実例が必要でしたら、Youtubeにアップロードされている4分間のビデオがあります。これは英国で公共広告として放送されたもので、運転中に携帯でメール操作するとどうなるかが表れています。

※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。

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