固定価格買取制度関連の東証マザーズ株も海外株安で利益確定売り=浅妻昭治

2012年6月26日 10:11

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

ファーストエスコ(Fエスコ)<9514>(東マ)は26日、1380円安の2万2610円と5営業日ぶりに急反落している。

ファーストエスコ(Fエスコ)<9514>(東マ)は26日、1380円安の2万2610円と5営業日ぶりに急反落している。[写真拡大]

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

  ファーストエスコ(Fエスコ) <9514> (東マ)は26日、1380円安の2万2610円と5営業日ぶりに急反落している。7月1日にスタートする再生エネルギーの買取制度を先取りして関連株買いが続き、前日25日には関連の上場型投信創設が観測されて騰勢加速となったが、前日25日の海外市場が、欧州金融危機の再燃懸念を強め、NYダウの138ドル安など軒並み安なったことが響き、利益確定売りが先行している。

  東証マザーズ市場の同じ関連株では、前日に揃ってストップ高した省電舎 <1711> (東マ)、日本風力開発 <2766> (東マ)も、きょう27日は、寄り付き安から一時プラス転換する場面も交えもみ合っている。

  Fエスコの株価は、今6月期業績の下方修正・増益率縮小で、年初来安値を覗く1万7000円台まで調整したが、バイオマス発電事業を展開している子会社白河ウッドパワーが、東日本大震災の被災地の福島県からガレキの処理や県内の林業で発生する樹皮の受け入れを決めたことを材料視して窓を開けて同高値3万2500円まで9割高、ほぼ往って来いの再調整安値から固定価格買取制度の固定価格決定で2万円台を回復した。

  同社株を含めて省電舎、日本風力開発の東マ銘柄は、業績の水面下推移など低迷が長引いているだけに、固定価格買取制度スタートに伴う業績高変貌期待を大きく、なお下値では強弱感が対立、逆行高展開の可能性を示唆しているといえそうだ。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

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