患部にパッチを貼るだけ。皮膚がんの新しい治療法が発表される

2012年6月24日 11:28

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記事提供元:スラド

danceman 曰く、 患部にパッチを貼るだけという、皮膚がんの新しい治療法を全インド医科学研究所のグループが発表した(Society of Nuclear MedicineのプレスリリースSingularity Hubの記事本家/.)。

この治療法は皮膚がんの中でも死に至る危険性は低いものの、患者数が多い基底細胞がんに適用される。パッチは放射性リン(32P)を使用したもので、顔に基底細胞がんのできた被験者10名を対象に実験が行われた。被験者の患部にパッチを3時間貼り、同様の処置を4日後と7日後に繰り返したところ、3か月後の検査では全員の基底細胞がんが消滅していたという。ただし、6か月後に再度検査すると、2名の被験者に再発がみられたとのこと。

この治療方法は手術や放射線照射などと比べて安価で入院の必要もなく、傷が残ることもない。ただし、今回の実験は非常に小規模だったこともあり、実用化までにはさらに広範囲な研究が必要となるとのことだ。

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