12 コアの ARM クラスタシステムは、Intel Atom や AMD Fusion の性能を超えた!?

2012年6月20日 13:20

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記事提供元:スラド

 taraiok 曰く、

 シングルボードコンピュータを使用して、ARM プロセッサを 12 個搭載したクラスタシステムを作った人がいる。「Effimaβ」と名付けられたこのシステムを制作した Michael Larabel 氏によると、このクラスタシステムは、低消費電力でできるだけ高いパフォーマンスを持たせることを主眼に作られており、システム全体の消費電力はわずかに 30 W だという (Phoronix の記事本家 /. 記事より) 。

 使用しているシングルボードコンピュータは「PandaBoard ES OMAP4460」を 6 枚。デュアルコア ARMv7 の Cortex A9 / 1.2 GHz チップを搭載した 1 枚 182 ドルの安価な開発者向けのボードだ。皿を乾燥させる棚の上にこのボードを 12 枚載せるという超簡単な構造となっている。このシステム上で Ubuntu 12.04 LTS をインストールし、Phoronix Test Suite ベンチマークや NASA が提供している NAS 並列ベンチマーク(NPB) の MPI バージョンなどを使用してベンチマーク時の性能やワット対ベンチマーク比の電力効率を計測している。さらにシングルボード時や Intel の Atom や AMD Fusion との性能比較を行っている。

 テスト結果は長いので Phoronix の元記事を見てもらうとして、Intel の Atom や AMD Fusion にはワット対ベンチマーク性能比では勝ち、Intel の Ivy Bridge には負けるというものになったとしている。ただし、本家のコメント欄では、MIPS/ワット計算していないといった批判もあるようだ。

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