ヤフーとCCCが戦略的資本業務提携、ポイントとログインIDを統一

2012年6月19日 18:34

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 Yahoo! JAPANを運営するヤフー(以下、Yahoo! JAPAN)と、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は19日、戦略的資本業務提携について基本合意したと発表した。

 今回の提携により、両社が発行してきたポイントは「Tポイント」に、またインターネット上のIDは「Yahoo! JAPAN ID」に統一する。両社はイコールパートナーシップに基づいて、ポイント事業を中心とした事業拡大に尽力するとともに、顧客の利便性向上につとめていく方針。

 具体的には、Yahoo! JAPANは、「Yahoo!ショッピング」などYahoo! JAPANの対象サービスにおいて付与する「Yahoo!ポイント」を、CCCが提供する「Tポイント」へ切り替える。またCCCは、インターネット上でTポイントサービスを受けられる共通ログインID「T-ID」を、Yahoo! JAPANが提供する「Yahoo! JAPAN ID」へ統一する。

 さらにYahoo! JAPANとCCCは、Yahoo! JAPANが展開する日本最大級のジオサービス「Yahoo!ロコ」と、CCCが有する地域代理店を相互活用し、「Tポイント」提携店舗網拡大と地域活性化への貢献を図る。また両社は、インターネット上での「Tポイント」提携サービス拡大に向けた営業活動を行い、インターネットを通じたさらなる「Tポイント」流通量拡大を図る。併せてYahoo! JAPANが有する媒体力を最大活用し、既存の「Tポイント」提携店舗への送客拡大を図る。

 資本提携においては、CCCは「Tポイント」プログラム運営事業を新設分割し、新会社の設立を予定しており、同社の増田宗昭氏が代表取締役社長に就任する。Yahoo! JAPANは新会社に15%の資本参加を行い、同社の宮坂学氏が新会社の取締役として就任する。また、両社はそれぞれが有する資本を新会社のために活用し、日本で最も顧客価値の高い共通ポイントを構築するとともに、今回の提携によって増加したプロフィットを両社でシェアすることで合意している。

 今後、2012年10月1日に新会社を設立する予定。また、ポイント切り替えとID統一は来春の実施を予定しているという。

 Yahoo! JAPANとCCCは、2010年7月に相互の事業発展や競争力強化を目指し、すでにポイントサービス事業を中心とした包括的業務提携を締結していたが、今回、両社の強みを活かしたさらなる事業の拡大を期して、新会社を設立するに至った。1か月あたり約5,100万人のユニークカスタマー数を誇る国内最大級のインターネットサイトを運営するYahoo! JAPANと、日本の人口の約3分の1にあたる4,045万人のユニーク・アクティブ会員を有するCCCが提携を締結することで、日本最大級のO2Oプラットフォームの構築が可能となり、インターネットとリアルの双方における圧倒的な経済圏の確立を目指す。

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