【銘柄診断】サトウ食品工業は純益Ⅴ字回復を見直し連続減配を押し返す

2012年6月13日 15:52

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  サトウ食品工業 <2923> (東2)は13日、前場に2日ぶり商いが成立し6月11日終値に対して14円高の1745円まで上げた。6月11日に発表した4月期決算で、前期は、今年6月8日の再下方修正通りに減収減益転換したが、今期は増収増益転換、純利益のⅤ字回復を予想したことを見直し、割安修正期待の打診買いが入っており、今期の連続減配予想を押し返している。

  前期業績は、前々期比1%減収、7%経常減益と減収減益転換し、純利益は、前々期の4億6500万円から2200万円へ大きく落ち込んだ。昨年の東日本大震災による消費者の防災意識の高まりで各家庭で保存食品として包装餅製品が備蓄され、この反動で売り上げが減少、広告宣伝費、販売促進費も増加して減収減益転換、純利益は、越後製菓との特許侵害訴訟の関連損失8億6900万円を計上して大幅減益転換した。

  今期は、包装餅・包装米飯の販売を拡大、経費の効果的な使用、経営の効率化などから増収増益転換を予想、純利益は、訴訟関連損失一巡で5億8000万円とⅤ字回復する。配当は、前期に12円(前々期実績15円)に減配したが、今期はさらに10円に引き下げる。

  株価は、シーズン・ストック人気と震災特需思惑再燃とでつけた年初来高値1806円から、特許侵害訴訟が響いて同安値1604円まで下げ、1700円台での小動きが続いていた。PER14倍台、PBR0.8倍の割安修正を試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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