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蚊が雨粒の衝撃に負けないのは何故?
eggy 曰く、
蚊は身体の 50 倍ほどの雨粒が降ってきても、その衝撃に負けずに飛び続けることができる。それは人間が走行中のバスに撥ねられるくらいの衝撃に値し、蚊は重力の 300 倍もの力で叩かれていることになるのだが、何故蚊は雨粒にあたっても地面に落下することなく飛び続けられるのだろうか。この謎をジョージア工科大学の研究チームが解明した (本家 /. 記事、ScienceNOW の記事、doi: 10.1073/pnas.1205446109より) 。
研究チームは上部をメッシュで覆った高さ 20 cm のアクリル製ケージにハマダラカを放ち、ケージの上から水を噴射して 10 メートル上から落下する雨を再現。蚊が、その雨粒にあたった時の様子を毎秒 4000 フレームのハイスピードカメラで撮影した。この実験の結果、蚊は雨粒に胴体を直撃されていたのではなく、羽や脚に雨粒を受けており、当たった場所に応じて (飛行機で言うところの) ピッチ・ロール・ヨーを駆使することで衝撃から回復していることが分かったとのこと。また、蚊が雨粒をものともしないのは、質量が小さく外骨格が堅牢だからという点も特筆すべき点だろう。
戦闘地域の軍事偵察及び捜索救助の任務遂行にトンボほどの大きさの小型無人航空機 (MAV) が活躍する場面が増えており、今回の研究結果が新たな MAV の設計に役立つことが期待される。だが同研究を率いた Christian Voigt 氏によれば、蚊のサイズの MAV を設計するにはまだ到底及ばず、今回の研究結果が実際に MAV 設計に活かされるかどうかは定かではないとのこと。
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