【銘柄診断】ローソンは高値更新後にもみ合い、売り方の買い戻しと利益確定売りが交錯

2012年6月5日 16:00

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ローソン <2651> は5日、前場に30円高の5620円と3営業日続伸し、6月1日につけた年初来高値5600円を更新したが終値は60円安の5530円と反落した。今2月期の過去最高純利益を手掛かりにした内需割安株買いに、1月の年初来安値4470円の信用期日接近に伴う売り方の買い戻しが加わって上値を追っており、高値では利益確定売りが交錯している。

  同社の今期純利益は、334億円(前期比34%増)と増益転換して2011年2月期の過去最高(253億8600万円)の2期ぶり更新が予想されている。前期計上の東日本大震災の震災損失34億6000万円などの特別損失が一巡し、共通ポイントプログラム「Ponta」の会員数増加、購買データの活用、高齢者向けなどの生鮮コンビニ事業の積極推進などが寄与する。

  株価は、今年1月にサークルKサンクス <3337> (東1・監理)とのフランチャイズ契約が満了となったシー・ヴイ・エス・ベイエリア <2687> とフランチャイズ契約締結に合意したことを手掛かりに年初来安値4470円から下値を切り上げ、同高値まで25%高、信用取組も強弱感が拮抗して売り長が続き逆日歩がつく好需給となった。PERは16倍台と割安であり、売り方が厳しくなる信用期日の5カ月目で買い方ペースの上値トライが想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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