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ホンダがインドネシアの新四輪車工場に着工
ホンダのインドネシアにおける四輪車生産販売合弁会社であるピー・ティ・ホンダプロスペクトモーター(HPM)が、6月4日、インドネシアのジャカルタ近郊、カラワン工業団地内において新四輪車工場のくわ入れ式を実施。新工場の年間生産能力は12万台で、急速に拡大するインドネシア市場に対応するため、2014年中の稼働開始を予定している。
新工場での生産機種は、アジア市場向けに開発された「BRIO(ブリオ)」に加え、BRIOをベースとした多人数乗りMulti Purpose Vehicle(MPV)を計画しており、インドネシア乗用車市場の大半を占めるMPV市場に向けた商品を拡充するとのこと。投資額は約270億円で、立ち上げ時の従業員数は約2000名を予定。これにより、年間生産能力6万台の既存工場と合わせたHPMの年間生産能力は18万台となる。また、現地での開発力を高め、高効率な生産体制を構築し、現在約50%であるインドネシアにおける部品の現地調達率を約80%まで高めるという。
2011年にアセアンの中で最も大きな自動車市場となったインドネシア。その為、自動車メーカー各社が生産能力の増強や拠点の移管を実施している。これに伴い、新家工業がインドネシアに鋼管事業の合弁会社を設立するなど、自動車部材関連企業の進出も加速している。帝国データバンクの集計によると、2011年度の自動車部品・用品卸売業の倒産件数60件と前年度比42.9%増で、負債総額は101億7600万円の43.3%減となっている。負債総額が大きく減っていることから、帝国データバンクでは零細・小規模な事業者の倒産が増えたとしている。この要因に、各メーカーによる海外への生産拠点移転があげられるであろう。このままでは、日本国内の自動車部品産業の空洞化が進むことは必至である。零細・小規模事業者による大手メーカー依存からの脱却が急務と言えるのではないだろうか。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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