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【銘柄診断】神戸製鋼所は足元の業績悪化が響く、買い残増加で整理は長期化も
記事提供元:日本インタビュ新聞社
神戸製鋼所 <5406> が整理色を鮮明にしている。株価の2ケタ台は2003年7月以来、ほぼ9年ぶりのことである。
前2012年3月期は営業利益が605億円と前々期比51%の大幅減益に見舞われた。しかも、主力の鉄鋼事業は主原料価格が未交渉で、鋼材販売価格も需要家との交渉が具体化していない。
さらに中国をはじめとした新興国や欧州の経済の先行き、為替動向など、不透明な部分が多く、現時点では合理的な業績予想を策定することができないとして、今2013年の業績については未公表。そうした見通し難では投資家心理が弱気に傾くのも致し方ないだろう。
4半期ベースの営業利益ベースでは前3月期の第4四半期は85億円の赤字に転落した。第3四半期には171億円の黒字を計上していただけに、足元の悪化が見切売りを誘っている。
PBRは0.6倍の水準にまで低下してきただけに、さすがにここからは深い下値はなさそうだが、下げ局面で押し目買いが流入し信用買い残が増加していることも整理を長引かせる要因である。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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