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Google、6.6 年以内に半数以上が IPv6 にと予測、国内の IPv6 環境正常化を訴える
ある Anonymous Coward 曰く、
総務省の「IPv6 によるインターネットの利用高度化に関する研究会」で Google は世界における IPv6 の状況について説明した。その中で Google 検索のユーザーのうち 0.5 % がすでに IPv6 接続になっているという。現在のペースで進めば「6.6 年以内に半数以上のユーザーが IPv6 を利用することになる」らしい。
Google が公開している「IPv6 Statistics」では、IPv6 の導入率はフランスが 4.68 % と最も高く、米国で 0.77 %、中国で 0.54 % と全体的な導入率は低い状態にある。一方、日本は 1.55 % だが、過去記事にあるIPv6-IPv4 フォールバック問題の影響で IPv6 サイトへの接続で遅延や信頼性の面で問題ありと判定されている。日本において Google が IPv6 を有効にした場合の影響は、平均で最大 0.35 秒の遅延。問題をかかえる最大 30 % のユーザーにおいては、最大 0.89 秒になるとしている。接続の失敗率も、IPv4 のみの場合に比べて 8 倍に悪化、Windows 7 の Internet Explorer 9 でシミュレーションした結果では、Google のホームページにアクセスするのに、正常な IPv6 では 0.9 秒だが、IPv6-IPv4 フォールバックがあると 3.3 秒で、3.67 倍の時間がかかるとのこと。
Google は 10 年後といったスパンでみれば、IPv6 を有効にしなければ機能しなくなる機器やサービス、アプリが出ている状況も考えられるので「正常動作する IPv6」をより導入しやすい状態にしていく必要性があるとしている。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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