【銘柄診断】FDKは収益回復ピッチの鈍さに嫌気売り、調整気分の強い展開に

2012年5月19日 11:21

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  FDK <6955> (東2)は4月26日に今2012年3月期の営業利益が10億円と前2012年3月期の1億3600万円から急増する見通しにあると発表した。ところが、株価は反応するどころか、決算発表を契機に下げを鮮明にする展開となっている。

  これは前3月期の営業利益が従来の5億円から1億3600万円に引き下げられたことが響いている。中期計画では前3月期の営業利益想定は53億円とあって、なかなか筋書き通りに進まない業績回復の図式が評価を落としている面もある。

  今年4月に新発売したアルカリ乾電池「PremiumG」の拡販を行なうとともに、電池事業と電子事業のコラボレーションによる新蓄電システム開発に取り組む。また、昨年旭化成と共同で設立した旭化成FDKエナジーデバイス株式会社の事業運営を軌道に乗せ、リチウムイオンキャパシタの製品開発力と供給力の強化により、収益性の改善を推し進める方針。業績回復の推移を見守りながらの展開か。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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