住友商事、ベトナムで初の都市鉄道建設を約626億円で受注

2012年5月17日 10:56

印刷

完成イメージ(画像:住友商事)

完成イメージ(画像:住友商事)[写真拡大]

 住友商事は16日、ベトナムにおける最初の都市鉄道であるホーチミン地下鉄1号線の高架土木工事を現地国営ゼネコンと共同で総額約626億円で受注し、同日ベトナム・ホーチミン市人民委員会鉄道局と契約締結に至ったと発表した。

 同案件はベトナムにおける最初の都市鉄道計画であり、ホーチミン市にて深刻化している道路渋滞の緩和および大気汚染の改善を目的とした同国における最重要案件の一つとなる。

 今回受注したのは、ホーチミン市中心部のBen Thanhから市北東部に位置するSuoi Tienに延びる総延長19.7キロメートル(地下鉄および高架鉄道)の1号線建設計画のうち、17.2キロメートルの高架土木(11駅の建設を含む)および車両基地(約21ヘクタール)の建設工事。完成は2016年末を見込んでいるという。

 1号線の建設は、他のパッケージ(車両システム、地下土木工事)を含め、日本政府からベトナム政府へ供与される本邦技術活用(STEP)条件付き円借款を用いて実施される。なお、同工事のコンサルタント業務についても円借款の下、日本工営株式会社を筆頭とするコンサルタントグループが実施する予定。

関連記事