【銘柄診断】トヨタ自動車の今期見通しに余裕、増額期待を抱えながらの展開へ

2012年5月17日 10:40

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  トヨタ自動車 <7203> は5月9日に好決算を発表したが、その反応は鈍い。前2012年3月期の連結営業利益は3556億円と前々期比24%減に落ち込んだが、今2013年3月期は前期比2.8倍の1兆円に拡大する見通しが明らかになった。営業利益の1兆円回復は5期ぶりとなる。

  ただ、今3月期の業績急回復は事前に市場では周知のことになっていたので、改めて株価を刺激する材料にはならなかったようだ。

  前3月期は東日本大震災やタイ洪水の影響で供給不足となったものの、今3月期は生産が正常化し、主要地域で販売台数が伸びることが要因。需給では、この調整局面で個人投資家の買いが連日流入していることが注目される。

  信用買い残は3月16日の437万株が直近では668万株に増加してきており、投資家の先高期待は引き継がれている。同社は期初に保守的な予想を打ち出す傾向があり、今回も予想にはまだ余裕があるとの見方は強い。そうしたムードが高まった時、相場は再び強さを増していくだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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