【銘柄診断】セコムは今期大幅増益転換見通しも、利益水準が低く失望感が強い

2012年5月15日 19:32

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  セコム <9735> (東1)は底値模索を余儀なくされている。3月30日に前2012年3月期について営業利益を従来の1000億円から799億円(前々期991億円)に引き下げた。不動産開発・販売を手掛ける連結子会社のセコムホームライフが販売用不動産評価損207億円を計上することが要因。

  ただ、販売用不動産は簿価が切り下がったことで在庫削減が加速するとみられ、中期的にはリスクの軽減につながると前向きな評価もされている。

  そうした中で、前3月期の大幅減益から一転、今2013年3月期は営業利益1031億円と前期比27%増の見通しが明らかになった。たしかに増益率は高いがほぼ前期の減額前の水準にとどまることになり、見直し人気よりは失望売りの動きのほうが優っているようだ。

  今年7月に設立50周年を迎えるが、『ALL SECOM』(セコムグループ総力の結集)のもとセキュリティ新商品・サービスの投入、グループ商品の拡大と複合サービス提供を積極化して成長を目指す方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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