【銘柄診断】カルビーは上昇トレンドに一服感、逆日歩継続への目配りが必要に

2012年5月10日 10:13

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  カルビー <2229> は4月16日に4925円の昨年来高値に進み、以後も堅調な動きが続いている。前2012年3月期は営業利益122億円と前期比14%増益を達成する上振れ決算となった。

  今2013年3月期についても営業利益136億円と前期に比べ11%増益の見通しにある。食品株の中では格別の増益率の高さだ。ただ、好業績が発表されたにもかかわらず、株価は新展開に前進することができなかった。

  昨年3月15日の2000円を安値に4月16日の4925円まで、2.5倍高を演じただけに、好決算は織り込み済みとの反応に落ち着いたようだ。国内での製品開発力の強さ、中国、北米、アジア、オセアニア、欧州、ロシアを重点地域とする海外事業の拡大が成長を支えてきた。

  ただ、PERは20.8倍までアップしてきており、成長力を抱えているにしても、さらに上値を買い上げることができるかどうか、投資家にやや気迷い感でてきている。日証金では連日逆日歩が発生、売り方の買い戻しが株価上昇にインパクトを与えてきた面もあり、需給動向の変化にも目配りする必要がある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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