堀場製作所は業績上方修正で急反発、激動期は京都銘柄が主役!?=浅妻昭治

2012年5月10日 09:54

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

堀場製作所<6856>(東1)は、寄り付きの買い気配から90円高の2826円と高寄りして急反発、3月19日につけた年初来高値2892円を視野に捉えている。

堀場製作所<6856>(東1)は、寄り付きの買い気配から90円高の2826円と高寄りして急反発、3月19日につけた年初来高値2892円を視野に捉えている。[写真拡大]

【浅妻昭治のマーケット・トーク】

  堀場製作所 <6856> は、寄り付きの買い気配から90円高の2826円と高寄りして急反発、3月19日につけた年初来高値2892円を視野に捉えている。

  前日9日大引け後に今12月期第1四半期決算の開示に合わせて、早くも第2四半期累計・12月通期業績の上方修正を発表、減益転換率を縮めることが、割安修正買いを再燃させている。業績上方修正は、自動車計測システム機器、医用システム機器、科学システム機器の売り上げ、営業利益が期初予想より上ぶれており、為替レートも見直したことが要因となった。

  株価は、今年2月に発表した今期業績で、減益転換を見込んだが、同時に連続増配を予想したことをポジティブに評価して年初来高値まで400円高し高値もみ合いを続けており、PER14倍台の割安修正が期待される。

  同社は、本社を京都に構える京都銘柄の一角に位置し、今回の3月期決算発表では、同じ京都銘柄の京セラ <6971> が、今期業績の増益転換を予想、市場コンセンサスを上回る数少ない好業績銘柄として好感高した。

  京都銘柄は、昨年3月の東日本大震災発生時も被災地から遠く影響が軽微として逆行高、激動期に強い特性を発揮した。

  フランスの大統領選挙での現職大統領の敗北、ギリシャの総選挙に端を発する政局波乱で欧州債務危機の再燃が懸念されるアゲインストの相場環境下、京都銘柄が主役に躍り出る展開も示唆していそうである。(執筆者:浅妻昭治 株式評論家・日本インタビュ新聞 編集長)

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