トヨタ、電気自動車「RAV4 EV」を発表 テスラと共同開発

2012年5月8日 10:19

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「RAV4 EV」(画像:トヨタ自動車)

「RAV4 EV」(画像:トヨタ自動車)[写真拡大]

 トヨタ自動車の米国における販売会社である米国トヨタ自動車販売(TMS)は5月7日(米国現地時間)、米ロサンゼルスで開催中の第26回国際電気自動車シンポジウム(EVS 26:会期5月6日~9日)で、テスラモーターズと共同開発した電気自動車「RAV4 EV」を発表した。

 「RAV4 EV」は、ユーティリティー性の高いRAV4のボディをベースにテスラのEVシステムを搭載し、実走行環境で約100マイル(約160km)の走行可能距離を達成している。メーカー希望小売価格は49,800ドル(約400万円)となる予定で、2012年夏以降にカリフォルニア州で発売し、3年間で約2,600台を販売する計画。

 トヨタとテスラは2010年5月、電気自動車とその部品の開発、生産システム及び生産技術に関する業務提携を行うことで基本合意した。これを受けて、トヨタの北米における研究開発・製造統括会社トヨタ・モーター・エンジニアリング・アンド・マニュファクチャリング・ノースアメリカ(TEMA)およびトヨタとテスラの技術陣が共同で車両開発にあたり、2010年11月のロサンゼルス・オートショーには試作車を出展している。今回、提携発表から2年で共同開発の車両を市販することになる。車両は、カナダのオンタリオ州ウッドストックのトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・カナダ(TMMC)で生産する。

 トヨタでは、電気をはじめとした代替エネルギーの利用促進により、石油消費の抑制やCO2排出量の削減に取り組んでいる。2012年初めにプラグインハイブリッド車「プリウスPHV」を日本および米国で発売しており、今夏には欧州でも発売する予定。また、年内にはiQをベースとしたEVも日米欧で市場導入する計画。


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