マツダとフォード、タイ合弁会社のピックアップトラック生産能力を増強

2012年4月26日 23:19

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 マツダおよび米フォード・モーター・カンパニーは25日、両社の合弁会社であるオート・アライアンス・タイランド社(AAT)のピックアップトラック生産設備の生産能力を年間2万台分増強すべく、2,700万ドル(約22億円)を同社向けに追加投資すると発表した。

 AATは新型ピックアップトラック「マツダBT-50」および新型「フォード・レンジャー」をタイ国内および海外輸出向けに生産している。今回の新規投資はロボットの追加や生産ラインのスピードアップ用の設備増強などに使用され、増強した生産能力は来月から稼動を開始する。

 今回2万台の生産能力の追加によって、AATのピックアップトラックの年間生産能力は14万台、乗用車も含めた合計生産能力は24万台となる。
 
 この追加投資は1995年のAAT操業開始以来の両社の合計投資額を約20億ドルまで引き上げるもので、一昨年にも両社は3億5,000万ドルの追加投資を、新型「フォード・レンジャー」および新型「BT-50」の生産に対応する設備増強やサプライヤーツールに投じている。

 マツダの中峯勇二取締役専務執行役員は、「今回の追加投資は、新型『BT-50』の予想を上回る需要へ対応するだけでなく、フォードとマツダの戦略パートナーシップが引き続き継続されている事を示すもの」と述べている。

 AATはピックアップトラックである新型「BT-50」および新型「フォード・レンジャー」に加え、SUVの「フォード・エベレスト」、乗用車の「フォード・フィエスタ」、「Mazda2(日本名:マツダ デミオ)」および「Mazda3(日本名:マツダ アクセラ)」をタイ国内および海外輸出向けに生産している。

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