伊藤忠テクノソリューションズと日本IBM、ITインフラ分野で協業を強化

2012年4月18日 13:38

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 伊藤忠テクノソリューションズ(略称:CTC)と日本IBMは18日、製品販売および保守サポートに関する新たな契約を結び、ITインフラ分野における包括的な協業を強化すると発表した。

 それに伴い、CTCは本日から、IBMのUNIXサーバ「IBM Power Systems」およびデータベース管理ソフトウェア「IBM DB2」の販売を強化するとともに、CTCが販売するPower SystemsおよびDB2に対し、オンサイト障害対応、障害調査、切り分け再現検証といったワンストップの包括的保守サービスを提供する。Power SystemsおよびDB2において、このような販売・保守体制を整えたのは、システム・インテグレーターとしてはCTCが国内初となる。日本IBMは、CTCの販売活動およびCTCによる保守サービスを多面的に支援する。CTCは両社の新規顧客をターゲットとし、今後3年間で50億円の売上を目指す。

 CTCでは、ハードウェア、OSおよびミドルウェアを最適な組み合わせで提供し、顧客のマルチプラットフォーム、マルチベンダー環境でのITインフラ構築を支援することを強みとしている。今回、多様化する顧客の要望に対応していくため、UNIXサーバでシェア1位のAIXを搭載した「IBM Power Systems」と、PCサーバからUNIXサーバまでマルチプラットフォームに対応し、高信頼かつ拡張性の高い「IBM DB2」を保守サービスも含めて取り扱うことになった。

 また、本日からCTCでは、ランニングコストの削減を必要とし、他社DBからの移行を検討している顧客に、移行アセスメントからシステム構築、保守・運用までトータルでサポートする「DB2移行アセスメントサービス」の提供を開始する。他DBからDB2への移行にあたって注意すべき事項をレポートにまとめて提供するほか、その結果に基づいて最適な移行手法について提案を実施する。また、従来から提供しているマルチベンダー製品によるデータベースソリューションに加えて、IBMサーバ上で他社OS、ミドルウェア等を組み合わせて提供開始する。

 日本IBMは、CTC向けの専任営業部門を拡充し、技術面や営業面におけるサポート、および共同マーケティングを実施することで、CTCの販売活動および包括的保守サポート提供を支援する。CTCはDBシステム等ミッションクリティカルシステムへのUNIXサーバ回帰の市場に対し、新たにPowerおよびDB2(pureScale含む)を加えインフラビジネスを強化する。

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