関連記事
[仕事術]集中した15分は散漫な1時間に勝る
問題は、集中すべきところに集中して、優先すべきことを優先することができていないことにあります。[写真拡大]
現代のビジネスライフの中で最もイライラさせられることの1つに、すべきだと考えているほどには物事を達成できていないと感じてしまうことがあります。しかし、ほとんどの場合、問題は仕事量やスケジュールにはありません。問題は、集中すべきところに集中して、優先すべきことを優先することができていないことにあります。言い換えてみると、一度にたくさんのことをしようとし過ぎるために、結局は何かきちんとを終わらせるという重要な事ができていないということです。
注意散漫な状態にいることの危険性についてはこれまでも説明したことがあります。英国のある研究では、マルチタスク(一度にたくさんの事をする)をする人は、ついさっきマリファナを吸った人に比べて、仕事での実績が悪いことがあるという結果も出ているほどです。その結果には多くの人が驚きましたが、一部の内容はタイムマネジメント(時間管理)と生産性に関する分野では以前から知られていたことです。それは、一度に複数のことするのは割に合わないということです。
その点を考慮して、ビジネスライフに驚くほど効果があるちょっとしたアドバイスをご紹介します。もし、何かプロジェクトを抱えていながらも、どうしても取り掛かる時間がなさそうに思えたら、15~20分だけそのプロジェクトのために確保して、ほかの仕事は一切せず、そのプロジェクトにだけ取り組んでみてください。ほかに気を取られることがないとどれだけ仕事がはかどるか、驚くはずです。少なくとも、「余裕のある」状態に向かって事態が少し前進していることでしょう。
この方法の魅力的なところは、肩書が「アメリカ合衆国大統領」という人でもなければ、どんな人にでも、何かに集中して取り組める時間が15分ぐらいはあるということです。必要なのは、電話に出ず、メールをチェックするのをやめて、邪魔が入らないようにドアを閉めようとする意思だけです。
大抵の場合、その15分で、担当しているプロジェクトの一部を終わらせられるだけでなく、将来に向けてプロジェクトをどう進めるべきか、その方向性についても良い感覚が見出せるのです。
物事を済ませることに関しては、考えがまとまらない1時間よりも、集中した15分間のほうがよっぽど価値があります。自分が抱える仕事量について考えていたことを思いだし、何か一つのことを集中してやってみてください。どれだけのことができるか、きっと驚くはずです。
※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。
スポンサードリンク