【銘柄診断】カルビーは逆日歩継続が目先人気を刺激しているが、騰勢一服も

■逆日歩が途絶えるようだと調整局面へ

　　カルビー <2229> は５日、７５円高の４２７５円まで上げて続伸し、３月３０日の高値に顔合わせしている。ここへきて再び新展開に突入する強調展開を見せている。

　　前２０１２年３月期は営業利益１１０億円と前期比２％増益となった模様だ。ただ、前半の営業利益３８億９３００万円に対し、後半は７１億７００円へ大きく盛り返す流れとなっており、今２０１３年３月期の好業績への期待感が大きく刺激された格好だ。

　　経営が創業家の手から離れ、高収益企業へ変貌しつつあることが株価の高評価につながっている。特に注目されるのは海外での販売チャネル拡大で、米国のほか韓国、中国などで積極的な展開を図っており、海外の売上げ比率アップで持続的な収益の向上を狙う。

　　需給で大幅売り長の状況が続き、日証金では連日逆日歩が発生していることも目先人気を吸引している。株価指標は既に割安な水準ではなくなっており、逆日歩が途絶えるようだと騰勢一服から調整局面入りの可能性もありそう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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