東京ガス、東京・田町駅東口北地区にスマートエネルギーネットワークを構築

2012年4月3日 12:10

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田町駅東口北地区におけるスマートエネルギーネットワークのイメージ(画像:東京ガス)

田町駅東口北地区におけるスマートエネルギーネットワークのイメージ(画像:東京ガス)[写真拡大]

 東京ガスは2日、田町駅東口北地区(東京都港区)において、環境性に優れ、防災に強いまちづくりに貢献するため、熱と電気を効率的に供給するスマートエネルギーネットワークを港区と連携して構築すると発表した。

 まず初めに、田町駅東口北地区の東側エリアに設置するスマートエネルギーセンターを中心として、2日着工した港区の防災拠点となる公共公益施設等の3施設を熱・電気・情報のネットワークで連携し、スマートエネルギーネットワークを構築する。施設の竣工に合わせ、2014年4月から順次エネルギーの供給を開始する。なお、都市再開発エリアでスマートエネルギーネットワークを構築するのは日本で初めてとなる。

 スマートエネルギーセンターでは、地域への熱供給事業としては日本初となる太陽熱の冷暖房利用等、再生可能エネルギーを積極的に活用する。また、停電等の非常時にも熱・電気の供給を部分的に継続することによって、エネルギーセキュリティの向上を図る。

 エネルギーセンターと港区の公共公益施設、港区が誘致する愛育病院、既存の施設を改修して整備する港区の児童福祉施設とは、情報通信技術(ICT)を活用して連携し、エネルギー需給を一括管理・制御するシステム(スマートエネルギーコントロール&マネジメントシステム「SEMS」)を導入する。これらを活用し、地域全体の低炭素化に向け、スマートエネルギーセンターから建物側の設備を制御する等、最適な需給調整を実施する。地域への熱供給事業で建物側の制御をするのは日本で初めてとなる。

 これらにより、1990年基準と比べてCO2排出量を約45%削減することをめざすとともに、防災に強いまちづくりに貢献する。将来的には、田町駅東口北地区の西側エリアの開発に合わせてスマートエネルギーセンターを設置し、先行する東側エリアのスマートエネルギーセンターと連携することを予定しているという。

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