【銘柄診断】太平洋セメントは実態、環境とも良好、問題は信用買い残の動向

2012年4月2日 09:16

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  太平洋セメント <5233> が順調な新値追い相場に入っている。復興需要に伴う国内のセメント需要増、海外では北米の抜本改善策による収益好転期待と、環境はまさに順風満帆で、アナリスト筋の評価は極めて高い。今2012年3月期は営業利益270億円(前期164億3300万円)と大幅増益が見込まれ、来2013年3月期について営業利益は415億円に達するとの強気な見方も出ているほど。

  ほとんどのアナリストが株価の割安を指摘しているが、株価面では逆にそれが仇になっている。先高期待から個人の買いが流入、膨張した信用買い残が株価の値運びを重いものにしてしまっている。

  信用買い残は昨年9月のピーク7951万株が今年1月20日申し込み現在では2669万株まで減少、その後の順調な上げにつながった。しかし、再び増勢に転じ、直近3月23日には4264万株にまで達した。実態、環境面から見て先高の可能性はかなり強いが、買い残減少という需給の好転を待っての出動がベターか。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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