【銘柄診断】ニチイ学館は反落も改正介護保険法施行を先取り本命人気も

　　ニチイ学館 <9792> は２８日、１５円安の１０５６円まで下げて反落しマイナス圏で推移し、終値は３円安の１０６８円となった。スンナリ配当を落とし、前日２７日ザラ場につけた昨年来高値１０８３円を前に利益確定売りも交錯しているが、今年４月から施行される改正介護保険法を先取り、関連の本命株人気が底流、業績上ぶれ期待も高めて下値に割安株買いも続き下げ渋っている。

　　昨年９月に株式公開買い付け（ＴＯＢ）で連結子会社として英会話スクールのＧＡＢＡの業績上乗せ思惑もフォローの材料視されている。

　　改正介護保険法は、施設介護から在宅介護への転換を政策誘導することを目的に、訪問介護の報酬のプラス幅を拡大して引き上げられる。

　　同社は、訪問介護拠点を年間２０～３０拠点拡大するとともに、自社養成の看護師も５年後に４０００人に倍増すると観測報道され株価は急伸した。

　　今３月期業績、昨年１１月に上方修正され、純利益は、５７億円（前期比６３％増）と大幅続伸が見込まれているが、来期業績の続伸期待につながっている。

　　株価は、昨年１１月の業績上方修正でマドを開けて９００円台に乗せ、第３四半期の好決算でほぼ２年半ぶりに１０００円台を回復した。ＰＥＲは１３倍台と割安であり、改正法施行につれ２００９年８月高値１１３９円が上値フシとして意識されよう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

【関連記事・情報】
・【注目のリリース】ディー・エヌ・エーが中国の大手通信３社と提携（2012/03/28）
・【銘柄診断】クックパッドは利益の成長が鈍化、先行した株価との修正が必要に（2012/03/28）
・プロの記者が急騰銘柄を徹底予想！日刊株式投資情報新聞（無料）メルマガ登録受付中！（2012/02/02）
・犬丸正寛の相場格言～データでは説明できない先人の知恵をもとに株式投資で大成功～（2012/02/02）