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東京ガスとウィルコム、ガス遠隔遮断・監視サービス用の通信端末を共同開発
東京ガスとウィルコムは28日、超低消費電力PHSチップセットを実装した「マイツーホー」用の通信端末を共同開発したと発表した。ガスメーターの通信端末に超低消費電力チップセットが採用されるのは、日本で初めてとなる。
超低消費電力チップセットとは、PHS通信を行うための中核部品で、ウィルコムが昨年12月に開発した。PHSは「省電力」という特長があるが、今回の超低消費電力チップセットでは更なる消費電力の削減を実現し、従来のPHSチップセットと比較し、約1/4程度の消費電力での動作が可能になり、リチウム電池(2,400mAh/3V)3本で10年以上駆動することが可能になった。
「マイツーホー」とは、東京ガスが1989年から提供しているサービスで、ガスの供給を遠隔で遮断したり、消し忘れの確認やガスの異常時のお知らせをするサービス。2012年1月末時点で41万世帯にサービスを提供している。
東京ガスは、当初は顧客の電話回線(アナログ)を利用して「マイツーホー」サービスを提供していたが、ADSLや光通信など近年の公衆通信サービスの多様化にともない回線変更対応が必要となり、通信装置の交換などの対応を行ってきた。しかし、今後もますます公衆通信サービスは多様化していく状況にあるため、抜本的な対応として、顧客の電話回線に依存しない無線化と通信端末の低消費電力化を検討していた。
今回の開発では、ウィルコムが無線通信ネットワークに関する知見を、東京ガスがガスメーターとの通信に関する知見を提供することで、「マイツーホー」の無線化と通信端末の低消費電力化を実現した。
今後は、5月よりウィルコムと東京ガス共同でガスメーターに通信端末を設置し実証試験を始め、結果を踏まえ、秋以降に実際の「マイツーホー」を導入している顧客の一部に先行導入する計画。
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