【銘柄診断】アンリツは高値肉薄、アップルの最高値更新でｉＰａｄ関連株買いが拡大

　　アンリツ <6754> は２８日、２７円高の１０９２円まで上げて急続伸し、今年３月２１日につけた昨年来高値１０９７円に肉薄している。３月１６日の米アップル社の携帯タブレット「新型ｉＰａｄ」発売から関連の割安株買いが続いており、前日２７日の米国市場でアップルが、上場来高値を更新したこともフォローの材料視されている。アンリツの今３月期業績の再々上方修正、再増配も見直されている。

　　同社と「新型ｉＰａｄ」との関連は、同機のヒットによってＬＥＴ（次世代携帯電話通信網）サービスがグローバルに拡大、関連の投資が加速され、同社のモバイル市場向けの計測器の需要拡大につながると期待されていることが根拠となっている。

　　実際の同社の今期業績は、この計測器の受注拡大から昨年７月、１０月、今年１月と３回も上方修正が続き、純利益は、期初予想の３８億円が９５億円（前期比３．０倍）に引き上げられ、２００１年３月期の過去最高（９６億３５００万円）に肉薄する。このため配当も昨年７月、今年１月と増配が続き、年間１５円（前期実績７円）へ連続増配された。

　　株価は、８００円台固めから今年１月の業績再々増額と再増額で１０００円台乗せと急伸した。なおＰＥＲ１４倍台の割安修正が加速しよう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

【関連記事・情報】
・【話題株】アスカネットは株式分割を歓迎、割安株買いも拡大し急続伸（2012/03/28）
・【銘柄診断】タビオは再増配でＶ字回復業績を買い直して反発（2012/03/28）
・犬丸正寛の相場格言～データでは説明できない先人の知恵をもとに株式投資で大成功～（2012/02/02）
・株式評論家・浅妻昭治のマーケットセンサー（銘柄発掘の王道を伝授・注目株厳選）メルマガがスタート！登録受付中（2012/02/02）