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次の人工知能の闘いの場は「クロスワードパズル」
taraiok 曰く、
クロスワードパズルを解く人工知能「Dr. Fill」はニューヨークで開催されたクロスワードパズルの大会に参加、600 人もの (人間の) 参加者たちと対戦することになった。しかし、「Dr. Fill」の参戦結果は 141 目の塗りつぶしでギブアップすることになった。「Dr. Fill」の制作者であるスタンフォード大学の AI 専攻、Matthew Ginsberg 博士は「もっとうまく行くと思っていた」と、この結果には満足していないようだ (The New York Times の記事 (その1)、The New York Times の記事 (その2)、本家 /. 記事より) 。
Ginsberg 博士によれば「Dr. Fill」はキーワードの連想から結果を導くのが難しい、不可解なクロスワードほど得意な設計となっており、実際にトーナメントで最も困難な難問のうちの一つをクリアしている。しかし、人間が得意とする洒落や冗談を用いたクロスワードについては、コンピューターは間違った回答を出しやすいとしている (Fast Company の記事) 。コンピューターが最も統計的にありそうな答えを決定するために総当たりの計算をしている間、人間は蓄積された知識や経験に基づいてパターンを認識、すぐに回答を導き出す。例えば、今回はスペルを逆に書いて回答する問題、文字を斜めに配列して回答するパズルで引っかかったとしている。コンピュータ・プログラムはこのようなユーモアを備えた難問ですぐに考え込むようだ。
2010 年の puzzle in The Times 誌から該当しそうな例題を抜き出してみる。質問は「アポロ 11 号と 12 号 (180 度)」。この答えは「SNOISSIWNOOW」。人間でもこの答えは単語として認識できないが、後ろの (180 度) の記載から、勘の良い人はこの問題が「MOON MISSIONS」の逆スペルであることが理解できる。人間はこうしたユーモアを含んだ問題を作り出す。しかし Ginsberg 博士にこの問題を見せると「これは悪夢だね」と答えた。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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