ブリタニカ百科事典を殺したのは誰?

2012年3月19日 11:15

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 先日、長い歴史を持つブリタニカ百科事典の印刷版が終了するニュースが世界中で衝撃を与えた(/.J過去記事)。インチーネットメディアなどでは、ブリタニカ百科事典の終焉の要因として、インターネットの普及とオープンソースのWikipediaの登場が要因であると伝えることが多かった(Engadget日本語)。

しかし、WIREDはこうした見方に対して異議を唱える。ブリタニカ百科事典印刷板の終焉は、Wikipediaによるものではない。Microsoftの電子百科事典「Encarta」の登場のほうが大きな意味を持つ、と。その理由として、Britannica社は1996年に一度破産しているからだという。これは2001年にWikipediaが設立されるよりもずっと前の話であるとした。のちの1996年に同社は1億3,500万ドルで買収され、存続することになる。

 しかし、そのときにはすでにBritannica社の命運は見えていた。Microsoftが、EncartaとセットにしてWindowsパソコンを販売した時点でブリタニカ百科事典は家庭の情報センターとしての地位をパソコンに奪われていたのだとしている。

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