ホンダ、インドネシアで二輪車第四工場を建設 約275億円を投資

2012年3月13日 11:54

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 ホンダは13日、同社のインドネシアにおける二輪車生産・販売合弁会社であるピー・ティ・アストラ・ホンダ・モーター(以下AHJ、本社:ジャカルタ)が、成長著しいインドネシア市場の旺盛な需要に対応するため、スクーターモデル専用に年間生産能力110万台規模の第四工場を建設することを決定したと発表した。

 AHJの年間生産能力は、第四工場の建設により、既存の第一、第二、第三工場と合わせて530万台となり、“良いものを、早く、安く、低炭素で、100%供給する”生産体制を構築していく。

 ジャカルタ中心部から東に約70kmにあるブキットインダ工業団地に建設される第四工場は、2013年秋の稼働開始を予定している。新工場への投資額は約3兆1,280億ルピア(約275億円)。また、新たに約3,000人の従業員を採用し、既存工場とあわせて従業員は約2万1,000人となる予定。CO2排出量の削減、風力発電やソーラー発電による自然エネルギーの活用、製造工程での自動化にも積極的に取り組み、従業員、地域社会や自然環境に優しい工場を目指していく。

 インドネシアの二輪車市場は中国、インドに次ぐ世界第三位の巨大市場であり、近年安定した経済基盤を背景にさらなる需要拡大が見込まれている。2011年の総市場は過去最高となる約801万台、前年比109%となった。AHJの2011年の販売実績は約427万台と、市場の成長率を大きく上回る前年比125%となり、過去最高の販売台数を更新した。また、2012年の総市場は約870万台まで拡大する見込みで、AHJは約480万台の販売を計画している。

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