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【銘柄診断】高島屋は高島屋東京店の再開発計画が材料視される可能性あり
【特集:小売(百貨店)関連銘柄診断】
高島屋 <8233> は、百貨店事業(高島屋14店舗、および連結子会社の岡山高島屋、岐阜高島屋、米子高島屋、高崎高島屋)を主力として、建装事業、不動産事業、金融事業、その他事業を展開している。
12年2月期通期の連結業績の見通しについては、売上高が前期比1%減の8614億円、営業利益が同10%増の200億円、経常利益が同横ばいの225億円、純利益が同35%減の90億円、予想EPS(1株利益)が27円28銭、年間配当が10.0円(第2四半期末5.0円、期末5.0円)としている。純利益については、法人税率変更に伴い法人税等調整額が増加する模様だ。
12年2月期の百貨店事業の月次売上動向で、既存店の売上高伸び率(前年同月比)を見ると、高島屋(14店舗合計)ベースで、11年3月が17.4%減少、4月が0.8%減少、5月が2.7%減少、6月が0.5%増加、7月が0.7%増加、8月が1.1%減少、9月が1.7%減少、10月が0.4%増加、11月が1.1%減少、12月が0.4%増加、12年1月が1.7%減少となった。12年2月は速報値ベースで0.1%減少となった。気温低下の影響で春物婦人衣料が苦戦したが、特選衣料雑貨や宝飾品などの高額品は堅調な模様である。
高島屋大阪店については11年3月に全館改装オープンし、好調を持続している模様だ。さらに、高島屋東京店の再開発計画については、14年の着工、18年度中の開業を予定している。
海外展開については、タカシマヤ・シンガポールでの経営ノウハウを活用して、12年8月に中国・上海のオープンを予定している。またベトナムへの出店も計画している。
株価の動きを見ると、11年2月の昨年来高値719円から、11年3月の東日本大震災直後の昨年来安値451円まで下落した。その後は、大勢として500円近辺~600円近辺でのボックス展開だった。しかし、11年秋以降は徐々に下値を切り上げる展開となり、2月下旬には600円台を回復した。三角保ち合いから上放れて、トレンドが好転した形だろう。東日本大震災で急落した際の窓埋めを完了すれば、昨年来高値が視野に入るだろう。
足元の株価水準を指標面で見ると、12年3月期ベースの連結予想PERは22~23倍近辺(ただし純利益がイレギュラーのため参考にならない)、予想配当利回りは1%台半ば、11年2月期ベースの実績PBRは0.7倍近辺の水準である。また需給面では信用倍率が0.1倍台と大幅な売り長の水準である。12年2月期の予想連結EPS(1株利益)がややイレギュラーであることを考慮すれば、連結予想PERに割高感はなく、低PBRの見直しなども考慮すれば、上昇余地があるだろう。また、高島屋東京店の再開発計画が材料視される可能性もあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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