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【銘柄診断】丸井グループは低PBRの見直しなども考慮すれば上昇余地あり
【特集:小売(百貨店)関連銘柄診断】
丸井グループ <8252> は、07年に持株会社に移行し、小売事業、カード事業、小売関連事業を展開している。収益の柱はカード事業である。
12年3月期通期の連結業績の見通しについては、売上高が前期比1%増の4120億円、営業利益が同15%増の170億円、経常利益が同14%増の160億円、純利益が50億円(前期は236億円の赤字)、予想EPS(1株利益)が18円27銭、年間配当が14.0円(第2四半期末7.0円、期末7.0円)としている。純利益については法人税率変更に伴う繰延税金資産取崩が影響する模様だ。
12年3月期の小売事業の月次売上を見ると、既存店の売上高伸び率(前年同月比)は、11年4月が5.8%増加、5月が1.8%減少、6月が0.9%減少、7月が2.2%減少、8月が3.9%減少、9月が1.5%減少、10月が1.5%減少、11月が4.3%減少、12月が3.5%増加、12年1月が3.4%減少となっている。
経営計画では、店舗・Eコマース・カードの相乗効果を発揮する全国展開の推進などを基本方針に掲げて、社会人対応の強化などによる顧客層の拡大や、SPA・専門店推進などによる小売事業の利益率改善に取り組んでいる。
11年4月には、関西で3店舗目となる「京都マルイ」を開業した。また、自主・PB商品やWEB通販の拡大などで、小売事業の荒利益率が下げ止まった模様である。
株価の動きを見ると、11年2月の昨年来高値790円から、11年3月の東日本大震災直後の昨年来安値500円まで下落した。その後一旦は650円近辺まで反発したが、戻りが一巡すると、大勢として550円近辺~600円近辺でのボックス展開となった。しかし下値固めが完了し、1月下旬に600円台に乗せた後は、ボックスレンジから上放れる形となって上伸した。足元では600円台後半まで上昇して、戻り高値圏の水準となっている。13週移動平均線がサポートする形になれば、トレンド好転の可能性が高まるだろう。
足元の株価水準を指標面で見ると、12年3月期ベースの連結予想PERは35~36倍近辺(ただし純利益がイレギュラーのため参考にならない)、予想配当利回りは2%台前半、11年3月期ベースの実績PBRは0.6倍台の水準である。また需給面では、信用倍率が0.1倍台と大幅な売り長の水準である。低PBRの見直しなども考慮すれば、上昇余地があるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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