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丸紅など10社と東大、福島県沖で浮体式洋上風力発電の実証研究事業を実施
完成予想図(画像:丸紅)[写真拡大]
丸紅をプロジェクトインテグレータとする、東京大学、三菱商事、三菱重工業、アイ・エイチ・アイマリンユナイテッド、三井造船、新日本製鉄、日立製作所、古河電気工業、清水建設および、みずほ情報総研からなるコンソーシアムは6日、経済産業省からの委託事業である浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業に採択されたと発表した。
同実証研究事業は、福島県沖の海域に、浮体式風力発電機3基と洋上サブステーション1基を建設して行う。2011年度中に開始する第1期実証研究事業では、2MWのダウンウィンド型浮体式洋上風力発電設備1基と、世界初となる66kV浮体式洋上サブステーションおよび、海底ケーブルを設置する。2013年度から2015年度にかけて行う第2期実証研究事業では、7MW級浮体式洋上風力発電設備2基を追加設置する。
福島県では、東日本大震災の被害からの復興に向けて、再生可能エネルギーを中心とした新たな産業の集積・雇用の創出に大きな期待を寄せており、同実証研究事業を契機に、風車産業の一大集積地となることを目指す。同実証研究事業は、“漁業と浮体式洋上ウィンドファーム事業の共存”を大きな一つのテーマとしており、周辺海域の漁業関係者との対話・協議を通じ、将来の事業化を模索していく。
また、同実証研究事業を行うことで浮体式洋上風力発電のビジネスモデルを確立することは、大規模浮体式洋上ウィンドファームの事業展開を実現させることに大きく寄与するものと、コンソーシアム側は考えているという。更には、世界で初めての浮体式洋上ウィンドファームのノウハウを蓄積し、海外プロジェクトに展開することによって、日本の主要な輸出産業の一つに育成することにも繋がると考えているという。
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