2013年2月に地球へ小惑星「2012 DA14」が衝突する可能性はゼロ

2012年3月7日 06:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 スペインの天文学者が発見した「2012 DA14」という小惑星が、地球にぶつかるのではという話があるそうだ(RT.COM)。

 RT.COMによるとこの小惑星のサイズは直径60メートルで、「地球と小惑星の距離は2万7000kmに縮まり、2013年2月15日前後に地球と衝突する可能性が高い」とのこと。しかしこの記事に対し天文学者であるBad Astronomy氏が、科学専門誌「Discover Magazine」のブログで「不正確で危機を煽るもの」と否定している(Bad Astronomy本家/.)。

 同氏によれば、「2万7000kmという距離は天文学的には近くても現実的には遠い距離であり、2013年に地球上に落下する可能性は実質的にゼロである」とのこと。その先の2020年にも2012 DA14との衝突可能性はあるが、現在は詳細な観測をして情報を集めているところだとしている。

 なお、2011年6月に地球に接近した「2011 MD」という小惑星は、約1万2000キロメートルという「2012 DA14」よりも近い距離まで地球に接近している(/.Jの過去記事)。

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