【銘柄診断】日本海洋掘削は足元好調だが、来期はリグの補修により減益懸念も

2012年3月6日 22:50

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  日本海洋掘削 <1606> は1月17日に2168円の昨年来安値を示現するなど底打ちが遅れていたが、安値以後は軽快な戻りを見せている。見直しが進むきっかけとなったのは業績の増額。

  今2012年3月期第の3四半期累計決算は営業利益が58億9400万円と前年同期比12%増を確保した。リグの稼働日数が増えたほか、2011年8月に開始した地球深部探査船「ちきゅう」の受注工事収入も寄与した。つれて、今3月期通期の営業利益を40億1500万円から50億4300万円(前期54億9200万円)へ引き上げた。第3四半期の実績を下回る水準への増額は、今後の再増額への期待感を強める方向に働きそう。

  ただ、問題は来2013年3月期の動向。原油価格の上昇で世界的に資源開発は活発化するものと思われるが、リグの長期補修でリグ稼働日数が減少するため、来期は減益の可能性も否定できない。株価はそこらあたりを見極めながらの動きになるざるを得ないだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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