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【銘柄診断】スター精密は足元で800円台回復しトレンド好転、戻り歩調に
【工作機械関連銘柄特集】
スター精密 <7718> は、工作機械事業(CNC自動旋盤など)を収益柱として、特機事業(小型プリンタなど)、コンポーネント事業(小型音響部品など)、精密部品事業(腕時計部品、HDD部品など)などを展開している。
1月10日に11年3月~11月期累計の連結業績を発表した。売上高は前年同期比21%増の302億円、営業利益は同5.0倍の27億円、経常利益は同8.6倍の27億円、純利益は15億円(前年同期は11億円の赤字)だった。工作機械の需要回復で営業損益が大幅に改善した。
収益柱の工作機械事業は、売上高が前年同期比53%増の188億円、営業利益(連結調整前)が同4.2倍の37億円と大幅増収増益だった。工作機械事業の地域別売上高を見ると、国内は同21%増の26億円、欧州は同2.0倍の88億円、米州は同27%増の40億円、アジアは同27%増の33億円だった。欧州はユーロ安に伴って域内輸出関連企業の設備投資が増加した。米州やアジアでは自動車関連の設備投資が活発だった。
また、工作機械事業の四半期別売上高の推移を見ると、10年3月~5月が37億円、6月~8月が43億円、9月~11月が41億円、10年12月~11年2月が69億円、3月~5月が54億円、6月~8月が69億円、そして9月~11月が64億円となり、水準を切り上げている。
12年2月期通期の連結業績予想については前回予想(11年9月12日に上方修正)を据え置いた。売上高は前期比18%増の422億円、営業利益は同2.2倍の32億円、経常利益は同2.8倍の33億円、純利益は同9.3倍の15億円、予想EPS(1株利益)は35円16銭、年間配当は26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。
なお通期予想に対する3月~11月累計実績の進捗率は、売上高が72%、営業利益が86%、経常利益が84%、純利益が101%である。上振れの可能性が高いだろう。
株価の動きを見ると、11年2月の昨年来高値1015円から11年11月の昨年来安値657円まで下落した。その後は、1月10日の決算発表で通期予想を据え置いたことで売られる場面もあったが、700円台割れ水準での下値固めが完了して、1月下旬以降には13週移動平均線、26週移動平均線を一気に突破した。足元では800円台を回復して、戻り歩調の展開となっている。トレンドが好転した形だろう。
足元の株価水準を指標面で見ると、12年2月期ベースの連結予想PERは22~24倍近辺、予想配当利回りは3%台、11年2月期ベースの実績PBRは1倍近辺、需給面では信用倍率が1倍近辺である。12年2月期業績の上振れ期待、13年2月期業績の改善期待を考慮すれば、割安な水準と考えられるだけに、上昇余地があるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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