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【銘柄診断】オークマは1月下旬以降に26週線を突破してトレンドが好転
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オークマ <6103> は、NC旋盤、マシニングセンタ、複合加工機、NC研削盤などを展開している。
1月31日に11年4月~12月期累計の連結業績を発表した。売上高は前年同期比46%増の1011億円、営業利益は71億円(前年同期は4億円の赤字)、経常利益は62億円(同10億円の赤字)、純利益は47億円(同25億円の赤字)だった。需要回復に伴う量産効果やコストダウン効果で営業損益が大幅改善した。海外売上高は同53%増の647億円(売上構成比64%)だった。
11年4月~12月期累計の受注高は前年同期比28%増の1045億円だった。主要製品別に見ると、NC旋盤が同36%増の320億円、マシニングセンタが同15%増の449億円、複合加工機が同47%増の229億円、NC研削盤が同82%増の20億円だった。
また四半期別受注高の推移を見ると、10年4月~6月が前年同期比91%増の233億円、7月~9月が同2.3倍の281億円、10月~12月が同97%増の305億円、11年1月~3月が同2.1倍の370億円、4月~6月が同42%増の332億円、7月~9月が同30%増の365億円、10月~12月が同14%増の348億円となった。地域別には、中国と欧州がやや減速傾向となったが、日本が回復基調となり、米国も堅調だった。
12年3月期通期の連結業績予想については、前回予想(11年10月31日に上方修正)を据え置いた。売上高は前期比31%増の1320億円、営業利益は同3.9倍の85億円、経常利益は同5.6倍の75億円、純利益は同9.5倍の58億円、予想EPS(1株利益)は35円32銭、年間配当は6円(第2四半期末3円、期末3円)としている。
なお通期予想に対する4月~12月累計実績の進捗率は、売上高が77%、営業利益が84%、経常利益が83%、純利益が81%と高水準である。上振れが期待されるだろう。
株価の動きを見ると、11年7月の昨年来高値861円から11年9月の昨年来安値436円まで急落した。その後一旦は反発したが、600円近辺では上値が重くなり、再び500円近辺に下落するなど、やや方向感に欠ける展開だった。しかし、週足ベースで戻りを圧迫していた26週移動平均線を1月下旬に突破し、トレンドが好転した。足元では600円台後半まで上昇し、戻り歩調の展開となっている。
足元の株価水準を指標面で見ると、12年3月期ベースの連結予想PERは18~19倍近辺、予想配当利回りは0.9%台、11年3月期ベースの実績PBRは1倍台前半、需給面では信用倍率が1倍割れ水準である。12年3月期通期業績の上振れ期待、13年3月期の業績改善期待などを考慮すれば、上昇余地があるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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