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GM、プジョーと戦略的提携 株式7%を取得
米ゼネラルモーターズ(GM)と仏PSAプジョー・シトロエンは29日、両社の持つ強みや能力を結合することで、それぞれのパートナーの収益に寄与し、ヨーロッパにおける競争力を高めるための長期的かつ広範囲な戦略的グローバル・アライアンスを発表した。
アライアンスは、主に2つの要素で構成されており、一つは、自動車のプラットフォーム、コンポーネントおよびモジュールの共有化。もう一方は、サプライヤーから調達する年間およそ1,250億ドルの商品、コンポーネント、部品、サービスに対し、グローバルな購買合弁事業を創設すること。今後両社は、それぞれ引き続き独立して競争しながら自動車の販売を行い続けていく。
今回のアライアンスに関し、PSAプジョー・シトロエンは、アライアンスの成功に対する期待の表れとして、プジョー家族グループからの投資を含む銀行のグループからの同意やPSAプジョー・シトロエンの株主に対し、優先新株引受権およそ10億ユーロの上昇を期待している。また、GMは、プジョー家族グループにつぐ2番目に大きい株主として7%の株式を得る計画。
GMのダン・アカーソン会長兼CEOは、「このアライアンスは、両社にとって、とても大きな機会をもたらす。今回のアライアンスによって、私たち独自の計画に加え、GMがヨーロッパにおいて長期的で持続可能な収益につながる」と述べている。
PSAプジョー・シトロエン・グループのマネージング・ボードの会長であるフィリッペ・ヴァリン氏は、「このアライアンスは、両グループにとって、とても刺激的な瞬間であり、今後、更に発展させる可能性を秘めている。私たちを今まで支援している株主からの強い支持や新しい株主の出現で、全てのグループは、アライアンスにおける利点を発揮させる」と述べている。
今回の合意により、GMおよびPSAは、世界的規模で選ばれるプラットフォーム、モジュールおよびコンポーネントを共有化することによって、コスト削減の達成、効率化、スケールと先端技術を活かし、エミッションの削減を行う。さらに、プラットフォームの共有化は、グローバル・アプリケーションを可能にするだけではなく、ヨーロッパにおいて両社が規模やコスト効率の良いプログラムを実施することを可能にする。
まず、第一に、GMとPSAは、スモール&ミディアムサイズの乗用車、MPV、クロスオーバーに注力する。両社は、さらに低エミッションの自動車のための新しい共通のプラットフォームを開発することも考慮する。共通のプラットフォームで製造された最初の自動車は、2016年までに出荷される予定。
なお、両社が別々に現在注力しているヨーロッパでの収益を得るための事業の強化は引き続き行われる。今回のアライアンスはそれをサポートするが、取り替えるものではないという。
また、購買合弁事業によって、一つのグローバルな購買組織としてサプライヤーから商品、コンポーネントおよびサービスを調達し、両社の専門知識、ボリューム、プラットフォームおよび標準化された部品の力を利用する。PSAからのベスト・プラクティスとGMの確固なグローバル・プロセスおよび組織構成を組み合わせることは、両社の購買において重要なバリューや効率化もたらす。
さらに、このアライアンスは、統合されたロジスティクスや輸送のような協力可能な分野についても調査をしている。この目的のために、GMは、Gefcoとの戦略的な協力関係を確立する。PSAの子会社であり、統合物流企業であるGefcoは、GMにヨーロッパとロシアにおける物流を提供する。
今回のアライアンスにより、約5年以内に、およそ20億ドル(約1600億円)の相乗効果が期待できるという。初めの2年は限られた効果が期待されるが、相乗効果の大部分は新車プログラムの開発のタイミングと一致し、その時に期待できるという。相乗効果は両社間で均等に共有されることが期待されている。
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