【銘柄診断】イーブックは利益確定売りで急反落も決算発表先取りで直近ＩＰＯ人気も

　　イーブックイニシアティブジャパン <3658> （東マ）は２８日、５９円高の２６３２円と４営業日続伸した。前日ザラ場につけた上場来高値２６６９円水準で利益確定売りが交錯しているが、３月１４日発表予定の１月期決算を先取りして電子書籍関連の割安株買いが再燃、直近ＩＰＯ（新規株式公開）株人気が再燃する展開が見込まれる。

　　同社株は、昨年１０月２８日に公開価格７６０円でＩＰＯされ、初日は買い気配のまま値がつかず、２日目に１７００円で初値をつける高人気となり、２０４０円まで買い進まれ、いったん上場来安値水準の１６００円台まで調整したが、１２月の２０１２年１月期業績の上方修正で再騰、最高値追いとなった。

　　業績上方修正は、国内最大級の電子書籍販売サイト「ｅ　Ｂｏｏｋ　Ｊａｐａｎ」のスマートフォン、タブレット端末向けのコミックの販売が好調に推移していることが要因で、純利益は、ＩＰＯ予想時の１億９９００万円が３億円（前期比３．１倍）に引き上げられ、前期の過去最高を大幅に更新する。決算発表では、次期２０１２年１月期業績の続伸観測が有力となっている。

　　株価は、ＰＥＲ１５倍台とまだ割安であり、目先売り一巡後の再騰展開が期待されている。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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