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磁石であり超伝導物質という物質の超伝導発現機構を解明
記事提供元:スラド
Aluminum-Carbide 曰く、
京都大学の研究者らは磁石であると同時に超伝導にもなる珍しいウラン化合物が、磁石の性質を利用して超伝導になっていることを明らかにした (京都大学のプレスリリース、マイナビニュースの記事、DOI: 10.1103/PhysRevLett.108.066403より) 。
超伝導の性質は磁石とは正反対なのだが、4 年前、それ自体が磁石であるにも関わらず、同時に超伝導にもなるウラン化合物「UCoGe」が発見され、その新奇な超伝導状態の性質と超伝導発現機構の解明が重要な課題となっていた。今回、研究グループは角度分解核磁気共鳴を用いて、物質が磁石になろうとする性質 (磁気ゆらぎ) と超伝導が壊れる臨界磁場の大きさとの間に強いプラスの相関があることを実験的に見いだし、この磁気ゆらぎが強い領域においてのみ臨界磁場の大きな超伝導が実現していることを明らかにした。
これは今まで知られている超伝導の発現の仕組みとは全く異なる新しいものであり、磁場に対して頑丈なより実用的な超伝導物質を探索する上で重要な指針を与えるものとなるのだそうな。
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