三菱自動車、欧州生産拠点での車両生産を2012年末で終了へ

2012年2月6日 15:56

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 三菱自動車は6日、同社の欧州生産拠点であるネザーランド・カー・ビー・ブィ(以下ネッドカー、所在地:オランダ・ボーン市)での車両生産を2012年末をもって終了し、2013年以降の新たな生産車両の投入をしないことを本日決定したと発表した。

 現在、ネッドカーでは、欧州向け『コルト』の生産及び同『アウトランダー』のKD生産を行っているが、2010年12月に、同生産事業の今後について、「欧州向け『コルト』の生産を2012年末をもって終了すること」、「欧州向け『アウトランダー』のKD生産を2012年末まで継続するが、2013年以降の生産車種については未定とすること」、「2013年以降も工場操業を継続するための諸施策の検討を進めること」の3点を、三菱自動車として決定していた。

 三菱自動車はこの決定に基づき、これまでの間、操業継続のための諸施策について、ネッドカーの経営陣・労働組合・ワークカウンシルやオランダ政府を始めとするステークホルダーとともに検討を重ねてきた。しかし、「自動車事業を取り巻く大きな環境変化の中で、三菱自動車としてネッドカー生産事業を活用する見通しを立てることができなかった」とし、今回、2013年以降の新たな生産車両を投入しないことを決定した。

 なお、「欧州は今後も当社の重要な市場であり、日本及びタイから製品供給を継続することにより、商品構成やサービス体制には全く変更はない」とし、欧州市場そのものからの撤退については否認している。また、2013年以降のネッドカーの存続の可否については、「未だ決定していないため、今後関係者と協議を開始する」としている。
 

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