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[仕事術]ToDoリストを分けて、重要な仕事から取り組む
次に説明するシナリオは、読者の皆さんにとって聞き覚えのあるものでしょうか?
仕事をこなす量を増やして、より生産的になるためには、自分が関わるすべてのプロジェクトについて紙に書き出し、ToDoリストを作成する。リストが出来れば、あとは一つ一つこなしていくだけ・・・。
こうしたアプローチの問題点はどういうものでしょうか?それは、こうしたリストを作ると心理的に圧倒されやすく、どこからも手をつけられない状態になりやすいということです。
もし読者の皆さんがこのような経験をしたことがあれば、それは皆さんだけのことではありません。この問題は、忙しいビジネスパーソンが、生産性とタイムマネジメントのスキルを高めようとすうる過程で必ず出会う障害物の一つです。
この問題のジレンマは、
○一方では、仕事を進めるためには、すべてのプロジェクトと、そこに含まれるステップを書き出す必要があります。
○もう一方では、ToDoリストの項目が多過ぎると、ToDoリストが仕事をこなす助けとはならなくなります。
こうしたジレンマに対する答えはこれです。
○すべてのプロジェクトとそれに伴うステップについて書き出しますが、プロジェクトごとに複数の紙に分けて書きます。
この方法を取ることで、日々のToDoリストに取り組み始める時に、どのプロジェクトが最も重要で、どのステップがその日のうちに必ず終わらせるべきものであるのかが理解できるようになります。そして、一つ一つのタスクをより管理しやすくなり、自分の様々なアイディアや責任についても優先順位付けがよりスピーディーに行えるようになります。
また、さらに重要な効用として、不必要な事を頭から整理してくれるだけでなく、最も重要な仕事に1日の初めに取り組むことで、毎日ポジティブなスタートを切ることができます。一番重要な仕事が終われば、次に重要な項目に順番に取り掛かっていけます。同時に、マルチタスクも防ぐことが出来ます。
この手法は、当社のトレーニングやセミナーでも紹介しているものです。一度にすべてのToDoリストが眼前に迫ってくるのではなく、リストから多くの項目が消えることは、非常にモチベーションを高め、自分が考えるよりも、もっと多くの事を1日のうちでこなせるようにしてくれます。
この記事を読んでいる皆さんは忙しく、ToDoリストは大きくなりがちだと思います。しかし、そのすべてに一度に取り組まなければならないのではありません。最も重要な項目から始めて、それがこなせたら次の項目に取り掛かっていきましょう。このやり方は、生産性を高め、仕事の勢いを保つために非常に優れた方法です。
※この記事はKey Organization Systems提供の記事を財経新聞が日本向けに翻訳・編集したものです。
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