総合科学技術会議、存在が消滅中

2012年1月12日 12:00

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記事提供元:スラド

 ある Anonymous Coward 曰く、

  総合科学技術会議が年初から機能不全、法律的にはおそらく存在が消滅している状態になっている (サイエンスポータルの記事)。

 総合科学技術会議は内閣府設置法に基づいて内閣府に設置され、日本全体の科学技術を俯瞰し、各省よりも一段高い立場から総合的・基本的な科学技術政策の企画立案及び総合調整を行うことを目的とする組織である。科学技術の振興に必要な資源、予算の配分やその他重要事項に対する意見を首相および関係閣僚に述べることができることから、科学技術振興には非常に重要な意味を持つ会議であり、その重要性から有識者議員においては衆参両方の国会同意人事となっている。

 その有識者議員のうち 3 名が 1 月 5 日に任期満了を迎えたため、本来であれば昨年末の国会中に後任人事の採決が必要だったのだが、審議の時間がとれず採決が見送られたために現在は法的要件を満たせない状態となっているのである。近く開会されるであろう通常国会で人事案が採決できれば会議は再開できるが、今の政治状況では事態が長引く可能性もあるかもしれない。

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